眠れないバス運転手たち

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※- 眠れないバス運転手たち - 規制緩和の陰で
 
28日 : NHK・クローズアップ現代から   私のブログは「 クローズアップ現代 」からのものが多いかもね!!
 
以前にも、高速バス火災が問題になった折、その原因が古くなったバスを整備もせずに運行している実態が紹介されていました。
 
今回、大阪で起きたバス事故を通して、7年前の規制緩和がもたらしたバス会社の実態を解明していた。
 
今月18日、大阪・吹田市でスキーツアーの観光バスが道路脇の橋脚に衝突し27人が死傷する事故が起きた。
 
このバスを運転していた21歳のバスドライバーは警察の取り調べに対し、「 今月に入って休みは一日しかなかった 」 「 うとうとしていて分離帯にぶつかった 」 と居眠り運転を認めている。
 
「 激安 」をうたう、様々なツアーが溢れる陰で、ツアー会社から仕事を請け負うバス会社は激しい価格競争にさらされている。
 
7年前の規制緩和によって、バス会社の数は1.6倍に急増した。
 
事故を起こしたバス会社は長野県で営業している。規制緩和によって長野県内のバス会社は3倍近くになり厳しい経営を強いられている。
 
競争相手のバス会社が増えるなか、ドライバーの労働環境は益々劣悪なものとなっている現実、今回、事故を起こしたバス会社だけの問題だけでない実情がそこにあった。
 
また、JRが運行している 「 東京 ~ 大阪 」までの深夜定期バス、その料金が 3千500円まで値引き競争によって抑えられていた。
 
JRの定期高速バスは、今までよりも大型のバスに替えて乗客数を増やすことで低く抑えられた料金を何とか補って運行していた。
 
バス会社の最低限度を超える料金設定は、旅行会社が売り出す格安旅行プランからのしわ寄せとして起きている現実ともいえる。
 
規制緩和の名の下に「 大阪のタクシー・ドライバーは眠れない 」であり、規制緩和によって地方の商店街はシャッター通りとなっている。
 
今回起きた、スキーバス事故を通して、守るべき"人の命"が脅かされている現状を伝えていた。
 
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 2007年 2月28日 ”風の道草”

                

          

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